エラーリポート

エラーリポートは主にウェブサイト制作者のための機能です。iCab は表示するウェブページの HTML や XHTML、CSS の文法的な誤りを発見し、それを一覧表示できます。また、iCab はウェブページの標準準拠度についての評価を、ブラウザウインドウのスマイリーによって提示します。スマイリーはナビゲーションツールバーやステータスバーにいて、その気持ちを表現します。悲しそうな顔をしている時はエラーが見つかったことを、笑っている時はエラーや要注意箇所が見つからなかったことを意味します。エラーとは言えないまでも注意が必要な部分が見つかった場合は無表情になります。

注意:スマイリーが悲しそうな顔をしていても(残念なことに、ほとんどのウェブページにはエラーが含まれているので、この表情を目にする機会が最も多くなるでしょう)、必ずしもウェブページの閲覧に支障をきたすわけではありません。ウェブブラウザは大量のエラーにもかかわらず、ウェブデザイナーの意図するように表示しようと工夫します。表示に問題が発生する場合もあるかもしれませんが、その多くはウェブページの間違った記述に原因があります。

エラーリポートウインドウ

「ツール」メニュー>「エラーリポート」と選択するか、ブラウザウインドウのスマイリーをクリックすると、エラーリポートウインドウが開き、見つかったエラー類が一覧表示されます。

エラー項目をダブルクリックするとソースが表示され、ソース表示に内蔵ビューアを指定している場合はエラーの箇所が強調表示されます。

エラーリポートウインドウでコンテクストメニューを開くと、追加的な機能を利用できます。

エラーリポート設定

環境設定で、iCab がウェブページの文法確認を実行するかどうかを選択できます。文法確認しないように設定すると、スマイリーは消えてユーザを動揺させることはなくなります。他に、エラーリポートウインドウに表示するエラーの数も設定できます。ウェブページによっては、エラーの数が数百から数千にまで及ぶことがありますが、すべてをエラーリポートに表示するのはあまり意味がありません。また、ウェブページがどの仕様に基づいて作成されたかを明示していない場合、iCab が参照するための仕様を選択できます。

W3C Validator

インターネット関連の標準化団体である W3C による文法確認サービスを利用して、ウェブページの HTML と CSS の文法を簡単に確認できます。iCab でインターネット上のウェブページを表示している時にブラウザウインドウでコンテクストメニューを開き、「ページ」>「W3C Validator で文法を確認」と選択すると、表示中のウェブページの URL が W3C のValidation サービスに送られます。iCab は新規にウインドウを開き、HTML と CSS のすべてのファイルについてそれぞれのタブで結果を表示します。