キオスクモードは、最前面のブラウザウインドウの内容を全画面表示した上でウインドウの枠やメニューバーを隠し、iCab 以外の操作を行えないようにする特別なモードです。このモードは第三者がコンピュータに接することのできるパブリックスペースのような環境において、閲覧できるウェブサイトを制限したりウェブブラウザ以外のコンピュータの操作を禁止したりしたい場合に適しています。
キオスクモードでは、インターネットに接続できないようにオフラインモードに限定することができます。他に、タッチパネルを用いて指で操作を行うような環境のためにマウスポインタを非表示にすることができます。更に、実際のキーボードが用意されない場合のために、バーチャルキーボードを必要な場面で表示させることさえ可能です。バーチャルキーボードはコンテクストメニューかトリプルクリックで、いつでも呼び出せます。
意図せずにキオスクモードに入ってしまわないように、キオスクモードを呼び出すキーボードショートカットは無効にできます。
アプリケーションを強制終了するためのキーボードショートカットであるコマンド+ Option + Esc キーをキオスクモード中は無効にすることができます。
ナビゲーションツールバーを含め、すべてのツールバーの表示/非表示をノーマルモードとは別に設定できます。
キオスクモードには独自のホームページを指定し、そのホームページをキオスクモードに入った時や「セッション」を終了した時に自動的に表示するように設定できます。これにより、パブリックスペースですべてのユーザに起点となるウェブページを簡単に提供できます。また、ユーザが閲覧し終えた後に元の状態に戻ることができるように、「セッション終了」ボタンをナビゲーションツールバーに追加できます。このボタンをクリックすると、キオスクモードのホームページに戻りますが、この時に履歴や入力内容などのプライベートな情報を消去するようにも設定できます。他にも、操作がないまま一定時間が経過したり、操作していても一定時間が経過した場合に、自動的にセッションを終了するように設定できます。
キオスクモードでは、閲覧を許可するウェブページを URL フィルターで指定できます。その場合、フィルターに使用される URL にはワイルドカードを使用できます。「*」(半角のアスタリスク)は 0 文字以上の任意の文字の代用として、「?」(半角のクエスチョンマーク)は任意の 1 文字の代用として機能します。例えば、「http://www.icab.de/*」というフィルターは「http://www.icab.de/」で始まるすべてのファイルが対象になります。
更に、フォームのテキストフィールドから特定の語句を送信できないように設定できます。