ブラウザウインドウのナビゲーションツールバーには、ウェブページを表示・移動したりインターネットで検索したりするためのボタンやフィールドが含まれます。
「表示」メニュー>「ツールバーをカスタマイズ」と選択することで、ナビゲーションツールバーは自由にカスタマイズすることができます。ツールバーのボタンのいくつかについては個別タイプと複合タイプの両バージョンを用意しています。個別ボタンは機能を表示するテキストがそれぞれに付随することが長所となるでしょう。一方、複合ボタンはスペースを節約しますが、機能間で共有される表示テキストが省略されることになります。使用環境にあわせて、使いやすい方を選択してください。
ナビゲーションツールバーでメインとなる「戻る」「進む」「中止」「再読み込み」のボタンはひとつの複合ボタンとしても表示できます。その場合、ボタンの中央部が「中止」と「再読み込み」を兼用します。 これらの機能は、ナビゲーションツールバーが非表示になっていたりボタンがツールバーに追加されていなかったりする場合に備えて、「操作」メニューから利用することができます。
URL フィールドには訪れたいウェブページの URL を入力します。Return キーや Enter キーを使用するのと同様、右向きの矢印をクリックすることで入力した URL のウェブページが読み込まれます。URL フィールドへの入力が始まると、iCab は履歴やブックマークに含まれる既存の URL から一致するものを探し出し、選択できるように一覧表示します。これにより、URL の数文字を入力しただけで、候補一覧から希望の URL を選択することができ、 URL 入力の大幅な時間短縮につながります。この URL 自動補完は「iCab」メニュー>「環境設定」の「自動補完」で設定を変更できます。
URL フィールドはまた、iCab に登録されているインターネット検索エンジンを介して検索することにも利用できます。実行するにはフィールドに検索キーとして割り当てた 1 文字とスペース、そして検索語句を入力します。(例:Google で“iCab”を検索するには“g iCab”と入力します。)URL フィールドからインターネット検索を行うのであれば、スペース確保のためにナビゲーションツールバーから検索フィールドを外してしまうこともできます。
ナビゲーションツールバーの検索フィールドでは iCab に登録されている検索エンジンすべてを利用できます。使用したい検索エンジンはフィールドの左側の虫眼鏡をクリックすることで選択します。アクティブな検索エンジンはフィールドが選択されていないときにはグレーで表示されます。iCab によって記録された過去に検索した語句は虫眼鏡で選択することができるので、再入力の手間を省けるでしょう。検索フィールドの端にマウスポインタが変化しフィールドの大きさの変更が可能であることを示す部分がありますが、そこをマウスで左右にドラッグすることによって検索フィールドの大きさを調節することが出来ます。ただし、調節できるのはナビゲーションツールバーに他のサイズ可変項目があったりスペースに余裕がある場合に限ります。
ナビゲーションツールバーにはスマイリー(エラーリポート)と読み込みインジケータも表示することができます。両方とも、ステータスバーにも表示できるので、どこに表示させるか、あるいはさせないかは使用環境によって変更することができます。
すべてのブックマーク項目は「ブックマーク」メニューからアクセスできますが、ナビゲーションツールバーの下に表示されるお気に入りツールバーの項目は、より簡単にアクセスできます。 お気に入りツールバーはブックマークウインドウの中では「お気に入り(Favorites)」フォルダとして表示されます。「お気に入り」はブックマークウインドウで編集できますが、お気に入りツールバーでも項目を直接ドラッグ&ドロップして並べ替えたり、URL フィールドから URL をドラッグ&ドロップして追加することができます。
お気に入りツールバーのボタンをクリックすると、対象のウェブページを現在のウインドウやタブに開きます。また、コマンドキーや Option、Shift キーを押しながらクリックすることで、前面や背面の新規ウインドウや新規タブで開くこともできます。ウインドウ/タブの開き方とキーの組み合わせについては、「iCab」メニュー>「環境設定」の「一般」>「タブ」の項目で設定できます。また、マルチボタンマウスを使用している場合も、第 3 ボタンのクリックでページを新規タブ/ウインドウで開きます。(「iCab」メニュー>「環境設定」の「一般」>「タブ」の項目の設定に準じます。)
お気に入りツールバーの上でコンテクストメニューを開くと、ボタンを削除したり、ブックマークを開いたり、フォルダの中の項目すべてをタブで開いたり、新規ウインドウで開いたりすることができます。
このツールバーは「表示」メニューから表示/非表示を切り替えることができます。
スタンダードリンクツールバーには表示中のウェブページによって有効にされる多くのボタンが並びます。ナビゲーションの補助となるこの機能をサポートしているいくつかのウェブサイトでは、ウェブページ内のリンクを探すことなく他のページへ移動することが可能となります。残念なことに、現在このボタンはわずかなウェブサイトでしかサポートされていません。
このツールバーは「表示」メニューから表示/非表示を切り替えることができます。
iCab にはひとつのブラウザウインドウの中に複数の書類を同時に開く、いわゆるタブ機能が実装されています。タブボタン(つまみ部分)をクリックすると対象の書類は前面に現れ他の書類は隠れます。タブボタンをドラッグ&ドロップすることでタブを並べ替えたり他のウインドウに移動させたりすることができます。URL をタブツールバーにドラッグすると、対象のウェブページが新規タブとして開きます。また、URL をタブボタンにドラッグしたまましばらくすると対象のタブが自動的に前面に現れるので、そこにウェブページの URL をドラッグして開くことができます。
タブの上で Control キーを押しながらクリック(あるいはマルチボタンマウスで右クリック)すると、コンテクストメニューが表示され、タブのその他の機能が選択できます。
「iCab」メニュー>「環境設定」の「一般」>「タブ」でいろいろな場面でのタブの挙動について設定できます。例えば、自動的に新規タブが開くように設定しておくと、JavaScriptによって新規ウインドウが開くリンクをクリックしたときに代わりに新規タブが開きます。
タブツールバーの右端には小さなアイコンが表示されますが、これをクリックするか「ウインドウ」メニュー>「タブ概観」と選択すると、Finder でのエクスポゼに似たタブ概観が開きます。これは、すべてのタブのプレビューを一覧表示することによって、それぞれのタブの内容を概観するための機能です。プレビューのひとつをクリックすると対応するタブが選択されます。また、必要のないタブを閉じることもできます。
タブ概観はキーボードショートカットにも対応していて、矢印キーでプレビュー間を移動、スペースバーか Return キーでタブを選択、Delete キーかバックスペースキーでタブを閉じることができます。Esc キーではタブ概観を閉じます。
ウインドウ下部のステータスバーは各種のステータス(状況)を表示することに使用されます。バーの左側には状況によって変化するいくつかのアイコンが並び、その右にはマウスで指しているリンクの URL が表示されます。右端にはページの読み込みを示すプログレスバーがあり、読み込まれた分量を確認できます。
左側のアイコンについて(左から右の順):
ここのアイコンは、ステータスバーの上で Control キーを押しながらクリックすると開くコンテクストメニューで表示/非表示を切り替えることができます。また、いくつかの項目はナビゲーションツールバーに表示することもできるので、使用環境にあわせて使いやすいように設定してください。
ステータスバーは「表示」メニューから表示/非表示を切り替えることができます。